限界集落の再生は可能なのか? そもそも限界集落とは?

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限界集落が舞台となるドラマ『ナポレオンの村』(TBS放映)は、

唐沢寿明演じる百戦錬磨の公務員が、
消滅寸前の村を生まれ変わらせていく姿を描いた物語です。

 

ナポレオンの村

 

このドラマには原案があり、

石川県羽咋(はくい)市の公務員・高野誠鮮氏が書いたビジネス本
『ローマ法王に米を食べさせた男
過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?』が、それです。

 

そもそも限界集落とな何でしょうか?

限界集落とは、高知大学の大野晃名誉教授が提唱した概念で、

「65歳以上の高齢者が集落人口の半数を超え、
冠婚葬祭をはじめ田役、道役などの社会的共同生活の維持が
困難な状態に置かれている集落」のことです。

 

 

基本的に官公庁は、この限界集落という言葉は使用していません。
ちょっと言葉のイメージが悪いからでしょうか。

 

この呼び名に抵抗を感じる人もいるようで、

ある自治体では、
『小規模高齢化集落』(戸数19戸以下の集落)と呼んでいる所もあります。

 

ただ、呼び名云々というより、
こういった現状をどうしようかと、自治体では頭を悩ませています。

 

限界集落2

 

実際、日本各地の限界集落は現在どのような状況なのでしょうか。

 

総務省 地域力創造グループ 過疎対策室が平成23年に、

『過疎地域等における集落の状況に関する現況把握調査』
発表しました。

 

 

調査の対象は、過疎地域市町村の801市町村で、
全集落数は、64,954でした。

そのうち、10世帯未満の小規模集落は、およそ10%です。

 

私も田舎で生まれ育ったので、小規模集落のイメージはわかります。

友達の家に遊びに行って、
子供ながらに、「よくこんな(離れた)所に住んでいるなぁ」
と思ったものです。

 

限界集落4

 

集落の人口に占める高齢者(65歳以上)の割合が50%以上の集落は、
全体のおよそ15.5%(10,091集落)で、

更に、高齢者割合が100%の集落は、575集落ありました。

 

限界集落の問題に関して、
行政機関は真剣に取り組んでいるようですが、

成功するケースはとても少ないのが現状です。

 

 

誤解を恐れずに言えば、
そもそも小規模限界集落を再生させることなどできるのでしょうか?

 

自然淘汰という言葉があるように、
ある面、時代に逆らえない現象のような気がします。

 

 

限界集落3

 

高齢者(65歳以上)の割合が100%の集落を考えてみても、

既に30歳をこえたであろう彼らの子供達が、
その集落に帰ってくる可能性がどれだけあるでしょうか。

あと15年で皆80歳以上の年齢になります。

 

そういった集落が存続できるはずがありません。

 

 

総務省が、

『維持・存続が危ぶまれる集落に対して、必要と考える対策・方策は?』
と、自治体に尋ねたところ、

多かった回答は以下の通りです。

○交通の確保や保険・福祉サービスの提供など日常生活を支えるための
各種対策の推進:84.1%
○集落住民の暮らしやニーズに目配りできる行政側の体制の充実:59.4%
○UJIターンの促進などの定住促進対策:68.2%
○ボランティアやNPO等の参画促進による集落活動の新たな担い手の確保
:49.7%

 

それに対して、

○住民の移転による集落の再編成:8.7%
という数字です。

 

回答の多かった対策を否定するつもりはありませんが、

同時並行として、
『住民の移転による集落の再編成』に力を入れていかないと、

インフラ対策や福利厚生サービスのために、
多くの資金がつぎ込まれることになります。

 

地方財政が厳しい中、

限られた財源で施策を行わなければならないわけですので、
その辺りの兼ね合いが難しいところではあります。

 
【参考】
・過疎地域等における集落の状況に関する現況把握調査(総務省)

・集落関係資料 資料3(総務省)

 

 

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