“てんかん” の症状が出ると、車の運転にどんな影響が?

 

先日、東京都の池袋駅近くで、事故がありました。

地下駐車場から出てきた車が約50m走行後、
そのまま歩道に乗り上げ、死傷者を出した事故です。

 

事故を起こした人物は、

『居眠り』をその理由に挙げているようです。

 

居眠り運転

 

ただ、地下駐車場から出て、すぐに居眠りをするという事は、
常識では考えられません。

 

新聞によると、“てんかん” の持病があったという話です。

 

本人は「持病はない」と言っていますが、

大学生の時に、“てんかん” と診断され、
現在、薬も服用していると、

妹と主治医から、警視庁池袋署に申告があったので、
ほぼ間違いないでしょう。

 

 

“てんかん”とは、どんな病気でどんな症状が出るのでしょうか?

 

公益社団法人 日本てんかん協会のHPに詳しく書かれていますが、

通常の会話で人に伝えたり、子供に説明するには、
内容が分かりづらいです。

 

分かり易くまとめると、

○てんかんは、大脳の病気。

○何かのきっかけで、大脳が異常に興奮する状態。

○昔は子供の病気とされていたが、大人も発症する。

○発作時に、意識を失い全身の痙攣(けいれん)をおこす。
(上記は顕著な症状の一つ)

○『原因不明』と、『頭部外傷・脳腫瘍等が原因』とに分かれる。
(患者全体の約6割が、原因不明)

○治療は、抗てんかん薬の服用。

 

これくらいを頭に入れておけば、
一般常識レベルとして問題はないでしょう。

 

ここで、注意が必要なことが一つあります。

それは、“意識を失う”  “全身痙攣” といった症状による
てんかん患者に対する偏見です。

 

てんかん患者

 

医師の指導のもと、抗てんかん薬をしっかり服用していれば、
約80%のケースで発作をコントロールすることができます。

 

通常の社会生活をおこなうことが可能なてんかん患者に対して、
偏見から、能力を発揮する機会を奪うことのないよう配慮し、

病気の特性を周囲の人がよく理解してあげることが必要になります。

 

 

 

では、車の運転に関してはどういった制限があるのでしょうか?

運転中、意識を失ったらどうなるかは、誰でも想像できます。

 

事故

 

 

てんかん患者が自動車免許を取得するには、
一定の条件が決められています。

 

例えば、

○過去5年間発作なし + 医師の診断「今後、発作が起こる恐れなし」

○発作が意識障害・運動障害を伴わない単純部分発作
+ 医師が1年間経過観察後、「症状悪化の恐れなし」の診断

 

これは一例ですが、
詳細を知りたい方は以下をどうぞ。

【警察庁】
 <一定の病気に係る免許の可否等の運用基準>

 

過去のてんかん患者による事故から、
こういった条件が決められてきたわけですが、

最終的には、てんかん患者の良心が問われます。

 

 

2011年4月に起こった栃木県鹿沼市でのクレーン車暴走事故では、
集団登校中の子供6人が亡くなりました。

2012年4月には、京都の祇園で軽ワゴン車が暴走事故を起こし、
運転者を含め8人が犠牲になっています。

 

どちらの加害者(てんかん患者)も、

家族や医師から運転はしないように言われていたにもかかわらず、
起こした事故でした。

 

 

持病をお持ちの方は、
主治医との良好な関係と自己管理(薬の服用等) 、

そして免許更新の際には、正しい症状の申告・相談を行って、
運転に支障が生じないように務めてほしいと思います。

 

 

Sponsored Link

SNSでもご購読できます。

関連コンテンツ

コメントを残す

*