高速道路の最高速度の見直し  政治家の意思と海外の状況

 

高速道路の最高速度が見直しされます。

 

高速道路を走行していると、
「この区間は、制限速度100km/hでなくてもいいでしょ」
と感じることがたまにあります。

 

高速道路

 

勾配やカーブも緩やかな区間が長く続くような道路であれば、
たしかに制限速度を上げてもいいのではないでしょうか。

 

【朝日新聞デジタル 2016年3月26日】

高速道路の一部が近い将来、最高時速120キロで走れるようになる。

速度引き上げの対象は、道幅が広く、
事故が少ないといった条件を満たす路線で、新年度以降、
まず岩手県と静岡県の高速道路で110キロで試行する。

警察庁が24日、発表した。
「危険が高まらないか」「利便性が高まる」。
受け止めは様々だ。

 

取締る側の警察庁自らが、
制限速度を上げる施策を推進するわけもなく、
そこには政治家の意向が大きかったようです。

2013年8月に、
「交通事故抑止に資する取締り・速度規制等の在り方に関する懇談会」
が立ち上げられました。

 

当時の国家公安委員会の古屋圭司委員長(衆議院議員)が、
主導しての動きです。

国家公安委員会は、警察庁を管理する立場にある組織です。

 

その懇談会から、2013年年末に提言が出され、

『新東名高速道路を始めとする高規格の高速道路については、
設計速度120km/hで、かつ、片側3車線以上の道路などに関して、
最高速度100km/hを超える速度への引き上げについて
早急に検討を開始すべきであると考える』

と明記されていました。

 

古屋圭司

 

古屋圭司議員は既に、国家公安委員長の職を辞していますが、
政策に対する思い入れからでしょうか、
2016年3月24日のブログにその事が書かれています。

 

古屋圭司通信
『高速道路の制限速度見直し』

 

 

高速道路における最高速度の引き上げは、
名神高速道路が1963年に開通して以来、初めてのことです。

 

速度の引き上げが検討されているのは、
静岡県内の新東名高速御殿場ジャンクションから
浜松いなさジャンクションの間、

速度アップ1

 

岩手県内の東北自動車道花巻南インターチェンジから、
盛岡南インターチェンジ間の一部区間が対象です。

速度アップ2

 

交通事故で親族を亡くし、組織を立ち上げている人達は、
反対の意見が多いようです。

交通事故は1件でも少なくしたいという思いからのようで、
感情的には理解できます。

 

また、千葉商科大学の小栗幸夫教授は、
「高齢ドライバーの増加で低速で走る車が増えることを考慮していない」
と指摘しています。

「高速で走る車と低速の車が今より混在し、速度差も大きくなる。
追い越しで加速や減速をする機会が増え、接触の危険性が高まるのでは」
とも述べています。

 

たしかに言っている事はわかりますが、
対象の区間が片側2車線ではなく、
片側3車線なので問題は少ないのではないでしょうか。

高齢ドライバーの事を問題にするのであれば、
例えば、80歳以上の高速道路走行禁止であるとか、
免許更新時に左車線走行の徹底をさせるなどの対策を取った方が、
有効かと思います。

高齢ドライバー

 

 

ちなみに、
ヨーロッパ各国の最高速度を、
JAF(日本自動車連盟)がHPで紹介してくれています。
普通自動車では、110~130km/hの国が多いようです。

 

道路構造の技術発展、自動車性能の向上などから考えると、
制限速度の見直しは時代の要請ではないでしょうか。

 

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