若狭勝は衆院議員補欠選挙になぜ出馬? 東京10区はどんな選挙区?

東京10区補欠選挙始まる

衆議院東京10区の選挙戦が始まりました。 自民党からは、小池百合子東京都知事の選挙応援で名前を売った若狭勝氏が立候補しています。 告示日は10月11日、投票日は10月23日です。

ちなみに選挙の場合、『告示日』と『公示日』とに区別されます。 衆議院議員・参議院議員選挙の場合には、『公示日』といい、その他の選挙の場合は『告示日』といいます。 ただ、国会議員の補欠選挙の場合には、『告示日』となります。 余談でした。

選挙運動3

若狭勝衆議院議員の経歴

若狭勝氏は、1956年(昭和31年)12月6日に生まれ、現在59歳です。 中央大学法学部を卒業後、1980年に司法試験に合格し、1983年には東京地検の検事になりました。

その後、横浜地検で刑事部長、東京地検で公安部長を歴任し、2009年に退官しています。 退官後は弁護士登録をして、元東京地検特捜部副部長という肩書きで、事件が起こるとその解説者としてテレビにもよく出演していました。

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2013年に参議院議員選挙に自民党の比例区から出馬するも落選してしまいます。 翌年2014年におこなわれた衆議院議員選挙では、自民党の比例東京ブロックから立候補して当選しました。 国会議員になってからまだ2年も経っていません。

 

若狭勝が出馬した経緯

今回、若狭勝氏が選挙を戦う東京10区は、小池百合子都知事が衆議院議員だった時の選挙区です。 小池百合子氏が都知事選挙に立候補したため衆議院議員は失職となり、その欠員を補うために選挙が行われるわけです。

自民党都連の意向を無視する形で、東京都知事選挙に立候補した小池百合子氏と、自民党国会議員として唯一表立って小池支援に回った若狭勝氏。 二人の国会議員時代の関係はわかりませんが、このまま一国会議員で終わりたくないと考えた小池百合子氏が、一つの賭けに出た今回の東京都知事選でした。

そして、結果として見事に勝利しました。 小池さんは本当に勝負師です。

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若狭勝氏は、衆議院比例東京ブロックというまったく他力本願的要素の強い環境から、国会議員に当選してきたという背景があります。 参議院比例区の場合は、個人名を書いてもらうので自分の力で当選してきたという実感がありますが、衆議院の場合は政党名しか書きません。

更に衆議院は当選しても2年くらい過ぎると、いつ解散してもおかしくない状況になってきます。 国会議員としてはとても不安定な立場なのです。 そう考えると、若狭勝氏も小池百合子氏同様、賭けに出たと予想できます。

裏で取引があったかどうかはわかりません。 若狭勝氏は、純粋に応援したんだという情報があれば、お知らせください。

 

東京都知事選での小池百合子氏への応援では、生き生きと演説を行っている若狭氏です。 「女性が輝けば、男性も輝くんです。私(若狭勝)も今、非常に輝いています。」

 

東京都知事選での小池百合子氏の圧倒的勝利を受けて、若狭勝氏の小池支援(自民党の意向に反した行為)の処分も出来ない状態の自民党と、その自民党をあざ笑うように東京10区からの出馬を臭わす若狭勝氏。

もし都知事選同様に分裂選挙になれば、自民党候補に勝ち目はまずありません。 自民党公認の候補者を、公募して決めると決定した自民党は、若狭勝氏が公募してきた中で最良の人物として、東京10区の自民党候補者に決定する道を選択せざるを得ませんでした。

 

東京10区はどんな選挙区?

東京10区は、豊島区と練馬区の一部の地域を含む選挙区です。 小池百合子氏の元々の選挙基盤は、兵庫県でした。 ではなぜ東京に国替えしてきたのか?

それは2005年の有名な『郵政解散』がきっかけでした。 

小泉首相(当時)がすすめる郵政民営化法案には自民党内からも反対の声があり、衆議院を通過した法案が、参議院では自民党議員の反対票も加わり否決されてしまいました。 それに対して小泉首相は「郵政民営化に賛成なのか反対なのか、国民に信を問いたい」と衆議院を解散してしまいます。

その時に反対票を投じた議員に対しては、自民党公認を与えず、後に刺客と呼ばれた自民党公認の別の候補者を送りこんだのです。 東京10区でその標的となったのが、小林興起衆議院議員(当時)でした。

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女刺客として東京10区に降り立った小池百合子氏は、その当時大注目され、『郵政解散』の象徴的な戦いとして、マスコミからも取り上げられました。 選挙結果は、以下の通りでした。

小池百合子(自民党) 109,764票

鮫島宗明 (民主党)   50,536票

小林興起 (新党日本)  41,089票

民主党と小林興起氏を敵にまわしての小池百合子氏の見事な勝利といえます。 小池百合子氏はその後の衆議院議員選挙でも、一度比例復活した以外は勝ち続けていました。

小林興起氏はその後、一度は民主党議員として国政に復帰します。 しかし民主党離党後の2012年の衆議院議員選挙では、日本維新の会から足蹴にされるような形となり、東京10区を離れ、愛知13区から『日本未来の党』公認候補として選挙に出る苦渋の決断をしました。 結果は惨敗でした。

今年の夏の参議院議員選挙にも、憲法学者の小林節が立ち上げた『国民怒りの声』から出馬しましたが、8万票取るのがやっとでした。 (ちなみに東京都選挙区トップの蓮舫氏の獲得票数は約112万票)

現在の小池百合子都知事の活躍を、小林興起氏は今どんな思いで見つめているのでしょうか。

 

マスコミの報道の仕方もあるでしょうが、東京10区の補欠選挙はさながら、女性対決として取り上げられがちです。 各候補者を応援する小池百合子都知事と蓮舫民進党党首の存在が、選挙結果に大きな影響を与えるからです。

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本来選挙は、各候補者が政党の考えと自身の公約を訴えることで、有権者に選択をしてもらう場のはずです。

特に豊島区は、民間有識者組織「日本創成会議」が、このままの状態が続けば2040年に20~39歳の若年女性が半減し、人口を維持することができない『消滅可能性都市』と予想された地域です。 その予想の正誤は別として大きな課題を抱えていることに間違いはありません。

どうか各候補者とも、発展性のある主張を有権者に訴え、有意義な選挙戦にしてもらいたいものです。

 

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