道徳・中学校の教材(指導案)として参考にしてほしい書籍

始まる道徳の教科化

今後、小学校・中学校における道徳の教科化が進められます。 小学校では、2018年度から、中学校では2019年度から開始されることが既に決まりました。

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現在も道徳の授業は年間35単位行われていますが、行事が立て込んでくると、道徳時間がその行事のための時間に使われていたりします。 また、教員の意識やレベルによっては、最初から道徳の時間をうやむやにしているケースもあるようです。

 

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道徳の必要性

文部科学省は、道徳教育については次のように、述べています。

道徳教育の一番のねらいは「人としてどうあるべきか。自分はどう生きていくべきか」ということを自分自身で考え、実際に行動していけるようにすることにあります。

大震災や水害、台風被害など、日本は自然の脅威と戦い、時には共存共栄してきた歴史があります。

近年インターネットの普及によって、日本の情報があっという間に世界を駆けめぐる(逆もしかり)なかで、自然災害を受けた日本の地域や人々の様子が伝わるようになって、海外から称賛の声が上がっています。 

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大変な状況にもかかわらず、配給を受ける際には割り込みなどせず、きちんと整列している姿や、他の国であれば暴動や店舗の品物の強奪がおこっても不思議ではない状態でも、秩序が保たれている様子に、驚いているのです。

これは、敗戦後の日本人に米国が民主主義を教えたからでしょうか?

違います。

このような倫理観や生活規範は、数十年の短い期間で、民族の自然な行為として表れるものではありません。 それはこれから紹介する書籍に取り上げられた戦前の日本人はもちろん、何百年・何千年かけて日本風土の中でつちかわれ、引き継がれてきたものに間違いありません。

先人の生きざまを知ることで、文科省が言うように、「人としてどうあるべきか。自分はどう生きていくべきか」を知るヒントになるはずです。

 

道徳の指導案 参考書籍(目次)

道徳の教科化によって、これからどういった道徳教育を行うべきか悩まれる教員も多いと思いますが、子供を持つ親の立場から、おすすめの書籍があります。

先生、日本って すごいね』です。

著者は、公立中学校に勤務する服部剛教諭です。

服部教諭は、道徳の教科化が決定する以前から「立派な日本人や日本の国柄の素晴らしさを伝えたい」という思いを抱き、道徳の授業に取り組んできたといいます。

この書籍の目次を書きだしたので、載せておきます。

1「戦場の知事 島田叡~沖縄の島守」役割と責任 

2「大和心とポーランド魂」恩を忘れない 

3「エルトゥールル号事件」感謝の心 

4「ペリリュー島の戦い」崇高な精神 

5「焼き場の少年・一片のパン」人間の気高さ 

6「海の武士道~敵兵を救助せよ」生命の尊重 

7「日本マラソンの父 金栗四三 三度のオリンピック」努力を続ける 

8「佐久間艇長の遺書」役割と責任 

9「柴五郎中佐」勇気ある行動 

10「上杉鷹山 為せば成る」誠実・責任 

11「ユダヤ人を救え 樋口少将と犬塚大佐」差別偏見の克服 

12「特攻隊の遺書」先人への敬意と感謝 

13「昭和天皇とマッカーサー」強い意志 

14「空の武士道」利他の精神・人間の気高さ 

15「日本ミツバチの団結力と日本人の美徳」集団生活の向上 

16「板東捕虜収容所 松江豊寿中佐とドイツ人捕虜」寛容の心 

17「台湾人に愛された八田與一」公正公平

18「絆の物語~アーレイ・バーク」日本人の伝統精神と集団生活 

 

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道徳授業の進め方(書籍より)

授業の進め方は、生徒への問いから始まり、資料の内容を読み上げ、質問・説明と繰り返していきます。

一つの項目(1)を例に見てみましょう。

この話は、第二次世界大戦末期の1945年1月、県知事不在の沖縄県に、新しい県知事として赴任を依頼された島田叡(あきら)の実話です。

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授業では最初に、

①「自分に出来そうもないことを任された時、どうするか?そしてその理由は?」と問います。

②沖縄戦の地図や動画、写真(慰霊碑など)を見せ、沖縄戦がどういった戦いだったか概要を話します。

③【資料1】島田叡が沖縄県知事を依頼される状況の資料を読みます。(島田叡の写真を見せる)

④「あなたが島田叡だったら、(依頼されて)何と答えますか?」と生徒に問います。

⑤【資料2】島田叡が「私が(沖縄に)行きます」と即答した資料を読みます。島田の持ち物は、トランク二つ。衣類、愛読書などの他に、拳銃と青酸カリでした。

⑥「島田叡の持ち物から何がわかるか?」生徒に問います。

⑦~ 資料4まで生徒に提供し、資料を読み終わるたびに質問を挟み、最後に短めの感想を書いてもらいます。

それぞれの項目ごとに、資料の内容、質問内容、参考文献が記載されていますので、文献を取り寄せればすぐに、道徳の授業に役立てることが可能です。

 

服部教諭があとがきの中で書いていますが、「いつもこんな重いテーマばかりをやっているわけではない」そうです。

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時には『感動もの』を扱ったり、内容は様々です。ただし心がけているのが、教材は創作ではなく実話でなければならないという点です。 中学生にもなると、「でも現実はさぁ…」などと白けてしまうからです。

 

道徳は習ったからといって、他の教科のようにすぐに出来たできないがわかるものではありません。

でも徐々にじわじわと人の記憶の中に刻み込まれます。 そして何年後か何十年後かわかりませんが、ある場面ある機会に、そのことを行動として表すことができれば良いのではないでしょうか。

 

【関連記事】⇒『道徳の教科化で何がかわる?

 

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