沖縄でオスプレイ墜落、原因は? オスプレイ最新事故率から考えた事

防衛省発表のオスプレイ事故率

12月13日、オスプレイが沖縄県名護市安部(あぶ)の海岸付近で不時着(墜落?)事故を起こしました。 事故原因は、空中給油訓練の際のトラブルとの説明です。

【琉球新報 2016.12.14】

在沖米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は14日午後、米軍キャンプ瑞慶覧で会見し、13日夜に墜落した垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落原因について「空中給油中にプロペラがホースを切ってしまった恐れが高い。切れたホースがプロペラに入ってしまい、プロペラが損傷した」と説明した。 墜落直前は機体が「がたがた」と揺れ、不安定な飛行をしていたことも明かした。

沖縄でオスプレイの事故がおきてから、インターネット界隈では、オスプレイの事故率が高い低いと何だか賑やかな様子です。 以前、オスプレイの事故率について記事にしました。 ⇒『オスプレイの事故率は高いのか?

 

防衛省ではオスプレイの事故率について、2012年の米国資料を元に事故率1.93と発表しています。


 

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ネットで問題視される事故率

これに対して、オスプレイ配備に反対している論調のネット発信者は、防衛省が発表しているオスプレイの事故率の数値はたしかに低いが、それは最新のものではないと指摘しています。

私が記事にしたものも防衛省発表の資料(2012年)をもとに書いたものなので、ここはしっかりと確認したいと思い、再度調べてみることにしました。

BuzzFeed Japan(オンラインメディア)の記事によると、現在政府が把握している最新のオスプレイ事故率は2015年9月のもので、事故率2.64ということです。 2012年よりも事故率が高くなっています。

オスプレイの事故率の数字に関しては、毎日新聞なども同様に記事にしていますので、公式なものかと思います。

この記事で面白いのは、なぜ2012年のオスプレイ事故率しか発表していないのか直接、防衛省に問いただしたところです。

 

防衛省の対応とマスコミ報道の問題

BuzzFeed Japanが、なぜ2012年の数値しか発表していないのかという問いに対して防衛省は、

「指摘の資料については平成24年9月の普天間飛行場への米海兵隊MV-22の配備に際し、事故率について様々な数字が報道され、MV-22の事故率がほかの航空機と比較して高いのではないかとの疑念が生じていたため、事故率の考え方と当時の最新の数字の整理を行ったうえで、 当省ホームページに掲載したものである」

と回答したそうです。

要するに、『オスプレイの事故率があたかも高いようにマスコミが報道するので、しっかりとした資料を提示した』ということです。

この答えは、BuzzFeed Japanが問うた「最新のものに差し替えないで、なぜ2012年の数値?」の回答になっていないので、再度たずねると(問いの後、30分後に連絡がきて)、

「したがって、当該資料の情報を更新したものをホームページに掲載する予定はない」

と答えたと言います。

 

この記事を信用するなら、ずいぶんと防衛省は腰が引けた対応(古い数値発表)をしていると感じざるをえません。 防衛省がマスコミの論調を指摘するのは、心情的には理解できますが、不都合だからといって新しい情報を公表せず、都合のよい古い情報開示のままにすることは、真摯に国民に向き合った姿勢とはいえません。

私が心情的に理解できるというのは、すべてとは言いませんが、マスコミがオスプレイに対して日頃から、ネガティブ情報ばかり報道しているからです。

 

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オスプレイ再考

防衛省の古いオスプレイ事故率のみの開示は、省庁が自分達のすすめる施策の正統性を主張するために、都合の良い統計や数値を示す典型といえます。

このオスプレイの事故率2.64は、そこまで高い数値ではありません。 ただ通常事故率は、飛行時間が増えていくと、少しずつ減っていくのが普通です。

では、なぜオスプレイの場合、事故率が増えたのか?

防衛省は、この部分を米国に対してしっかりと問うていくべきです。

その上で、オスプレイが必要なのであれば、デメリット以上にメリットがあることを広報していけばいいでしょう。 以前オスプレイの別の記事で書いたように、何事にもメリットとデメリットがあります。

  『オスプレイ導入のメリットが知りたい

 

オスプレイでいえば、CH-46(現在配備されているヘリコプター)と比較した時のメリットとして、飛行距離4倍、飛行速度2倍、積載量3倍という性能です。

 

この数字や機能に関しても、米国の資料や識者の話から疑問視する人もいます。

結局、どの情報を信じるのかという話しになってしまいます。 すべての情報を得て、神の視座にたって物事を判断するなど不可能だからです。

   『オスプレイを佐賀空港に配備するのはなぜ?

 

情報開示と公平な報道

イデオロギーに毒されて、政府に対して何でも反対の人達は、悪い情報ばかりをかき集めてきて宣伝します。 ちょっとでもミスを見つければ、鬼の首をとったかのように針小棒大に触れ回ります。

逆に政府サイドは、施策遂行のために、自分達に都合の良い資料を示して、国民を納得させようとします。

防衛省や政府には、公正な情報開示を期待します。 それと同時に、マスコミには事実に基づいた公平な報道をしてもらいたいですね。

 

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