北海道新幹線が札幌まで(前倒し)延伸されないことには…

2016年3月に北海道新幹線が開業されましたが、現在開業されているのは、新青森駅から新函館北斗駅までの区間、4駅です。

当初、札幌駅までの延伸開業は、2035年度を予定していましたが、2030年度末に前倒し変更されました。 

  政府・与党整備新幹線検討委員会『整備新幹線の取り扱いについて』2015年1月14日

整備新幹線の開業前倒し

整備新幹線検討委員会では、北海道新幹線のみならず、北陸新幹線(金沢~敦賀間)の3年前倒し(2022年度完成)、九州新幹線・長崎ルート(武雄温泉~長崎間)のできる限りの前倒しを決定しました。

「あらかじめ予定されていた事業費の範囲内で早期かつ集中的な投資を行うことで、その開業効果を早期に発揮させることは、国民経済上大きな意義を持つことから、沿線地方公共団体の最大限の取組を前提に、完成・開業時期の前倒しを図る」

簡単にいえば、『できれば早く造りたいでしょ。(対象の自治体が) 頑張れば、資金の融通もしますよ』という政府の発表です。

対象の地方自治体とすれば、財政面をクリアできれば、できる限り早期に新幹線を開業をさせて、経済活性化や地方の復興をしたいと切実に願っているはずです。

現に北海道では、“更に2026年度への前倒し”という声もあります。

 

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北海道新幹線の更なる開業前倒し

「2026年度への前倒し」とはどういう事かというと、札幌市が、2026年の冬季オリンピック招致を目指しているからです。 1972年、札幌冬季オリンピックが開催されましたので、実現すれば54年ぶりの招致となります。

  2026年冬季オリンピック・パラリンピック招致にむけて 札幌市長 上田文雄(当時)



1998年、長野冬季オリンピックが開催されました。 長野新幹線(通称)が開業したのは、前年の1997年です。

この際、1991年のIOC総会で長野オリンピックが決定したことで、規格面の変更や前倒し開業が実施されました。 北海道新幹線の札幌までの、更なる前倒し開業の願いも、その前例を意識してのものです。

ただ、2018年冬季が平昌(韓国)、2020年夏季が東京(日本)、2022年冬季が北京(中国)と3大会続けて、アジア国での開催が決まっている点と、札幌オリンピックの招致活動が、2020年東京夏季オリンピックの準備と重なるため、その次の大会(2030年)を目指した方がいいのではないか、という声も出ています。(2026年冬季オリンピックは、2019年のIOC総会で決定予定)

上の地図を見ればわかるように、今回の北海道新幹線の開業は、東北と北海道が新幹線でつながったことに、大きな意義があるといえます。

最終的には北海道最大の都市・札幌につながってこそ、その意義も経済波及効果も表れるとみられます。

 

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北海道新幹線の札幌延伸の意義

北海道全体での位置関係を見れば、一目瞭然ですね。



北斗市・函館市は、北海道の南の小都市に過ぎません。

人口比でいうと、こんな感じです。

北海道全体の道内総生産は、約18.1兆円ですが、そのうちの約6.4兆円、35%は札幌市の市内総生産です。

函館市の市内総生産は、約8,800億円で5%弱になります。 北斗市の市内総生産額は見つかりませんでしたが、札幌市・函館市と同様、ほぼ人口比に比例していると考えれば、1%あるかないかだと思います。

都道府県別県内総生産(平成24年度、名目)

札幌市内総生産(平成24年度、名目)

函館市内総生産(平成23年度、名目)



数字と位置を確認してみると、あらためて札幌駅開業の重要性がわかります。 まして北海道道民であれば、「何を今さら… 、そんなの当たり前だよ」といった感じでしょう。

 

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