整備新幹線計画とは? まだまだ続く新幹線の延伸計画

そもそも新幹線は、なぜ長い年月をかけてまで造られているのでしょうか?

こちらの記事(『新幹線が誕生してから北海道新幹線まで』)に、各新幹線の開業年が書いてありますが、最初に開業された東海道新幹線の開業日は1964年10月1日で、東京オリンピックが開催された年のことでした。

一昨年(2016年)開業の北海道新幹線から数えると、半世紀以上前の話です。 そして、これからも新幹線事業は、いくつかの路線で延伸・開業をされていく予定です。

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整備新幹線とは?

『整備新幹線』という言葉をTV番組やニュースなどで、何となく聞いたことはないでしょうか。 単純に文字だけで考えれば、「日本列島に新幹線網を整備していくこと」ととらえられると思います。

この言葉は、1970年(昭和45年)につくられた「全国新幹線鉄道整備法」からきています。

東海道新幹線の開業で新幹線が国民の注目を浴び、その利便性や高速性に確信をもった政治家・官僚らが、日本全国に新幹線網を展開していくためにつくったのが、この法律でした。

【全国新幹線鉄道整備法】

 第一章 第一条(目的)

 この法律は、高速輸送体系の形成が国土の総合的かつ普遍的開発に果たす役割の重要性にかんがみ、新幹線鉄道による全国的な鉄道網の整備を図り、もつて国民経済の発展及び国民生活領域の拡大並びに地域の振興に資することを目的とする。

 

新幹線の基本計画と整備計画

この法律の中には、

○第一条の目的達成のために、全国の中核都市を有機的かつ効率的に連結する

○国土交通大臣は、新幹線鉄道の路線を定める基本計画を決定しなければならない

○国土交通大臣は、基本計画で定められた建設線の建設に関する整備計画を決定しなければならない

という内容が書かれています。

国土交通大臣は、基本計画が決定された後、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)などの調査結果をもとに、整備計画を立てることになっています。

だんだん話が見えてきました。

なぜ半世紀もかけて、しかも国鉄から民営化されたJRになっても、新幹線の全国的な開業が続けられているのかが。 この法律・全国新幹線鉄道整備法が根拠になっているわけです。

 

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5路線の整備新幹線

話を続けると、法律ができてから3年後の1973年(昭和48年)に、整備計画が立てられ、5路線の整備新幹線が決められました。


当然ではありますが、全国新幹線鉄道整備法ができる前の1964年につくられた東海道新幹線は、整備新幹線ではありません。

整備新幹線の整備方式としては、独立行政法人JRTTが、新幹線施設(レールなど)を建設・保有し、JRに対して施設を貸し付けるかたちを取っています。

整備新幹線について】(国土交通省)

既設新幹線及び整備新幹線の現状

 

先ほどの表でもわかるように、5つの整備新幹線の計画は、残り既に決定済みの3路線の延伸工事、北海道新幹線(新函館北斗~札幌)と北陸新幹線(金沢~敦賀)と九州新幹線(長崎ルート)、更には延伸ルートが決定した北陸新幹線(敦賀~新大阪)の開業で、完結することになります。

【朝日新聞デジタル 2017.3.16】

北陸新幹線の新大阪までの延伸ルートが15日、与党のプロジェクトチームで正式に決まった。 これで1973年の整備計画5路線の全ルートが、ようやく決まったことになる。

北陸新幹線は、敦賀(福井県)まで着工している。与党は、敦賀から関西につなぐルートを検討し、昨年末に京都までを決定。 さらに今回、JR学研都市線松井山手駅付近(京都府京田辺市)に新駅を設け新大阪につなぐルートを決めた。

 

【関連記事】⇒『新幹線が誕生してから北海道新幹線まで』 『リニア中央新幹線開業予定はいつ?

 

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