前原誠司 希望の党では一兵卒で満足できるのか?

希望の党への合流という、ある面歴史的なを決断をした前原誠司が、民進党を離党し、正式に希望の党へ入党しました。(現在手続き中)

「一兵卒として党を支えていきたい」と言っている前原誠司ですが、言葉で言うように役職に就かなかったとしても、他の希望の党議員が無視できる存在でないことは明らかです。

 

まだまだ一波乱も二波乱もありそうな希望の党にあって、前原誠司は今後、どのような役割を果たしていくのでしょうか。

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希望の党の現状

今回の衆議院議員選挙で希望の党は、50名の議席を確保しました。

当初は、政権選択選挙になるのではないかという情勢のなか、議席数を伸ばすとみられた希望の党でしたが、結果を見てみれば野党第一党にもなれない議席数で、惨敗でした。

結局、衆院選に出馬しなかった小池百合子代表は、選挙後の希望の党両院議員懇談会で批判を浴び、今後は東京都知事としての公務に専念すること、国政に対しては国会議員の共同代表に任せるとの方向性を示しました。

11月10日には、希望の党共同代表選挙が行われる予定で、玉木雄一郎と大串博志が立候補の届け出を済ませました。

 

選挙戦のさなかに書いた記事(『希望の党に「隠れ左派」はいないのか?』)であげた人物も当選をはたしていますから、現在の希望の党も「ミニ民進党と何が違うのか?」と問われても仕方ないところがあります。

新しい共同代表にどちらの人物が選ばれるのか、希望の党にとって、一つの分岐点になるのは間違いありません。(後日、共同代表に玉木雄一郎が選出されました)

   『希望の党 代表選挙で大串博志を推薦したメンバー』  

 

前原誠司の思惑

今回、民進党の衆議院議員の多くを希望の党へ合流をさせた結果、前原誠司は民進党の参議院議員達から、相当の批判を浴びました。

【産経新聞 2017.10.29】

小西洋之参院議員「前原氏は重大な党規違反を繰り返している。潔く党代表を辞すべきだ」

杉尾秀哉参院議員「前原氏は『(民進党が分裂したことについて)現時点では全てが想定内だ』と発言した。最初から『リベラル切り』をたくらんでいたのではないか」

桜井充参院議員「野党がバラバラになっては駄目だということだが、結局、バラバラになった。なぜ(合流協議を中断し)引き返さなかったのか。今回の判断は(平成18年、前原氏が旧民主党代表辞任に追い込まれた)『偽メール事件』と同じだ」

神本美恵子参院議員「希望の党に行く人(前原氏)が、なぜ民進党の行く末を決めるのか。即辞任してほしい」

   『民進党の参議院議員の人数は? どうなる今後の去就

 

前原誠司としては、旧社民党や左派系を切り離す良いチャンスと考えていたともいえます。 仮に今までの民進党のままで衆院選を戦っていたら、もっと議席数を減らした可能性が大です。

民主党時代から今まで、散々党内不一致が指摘され、3年3ヶ月に渡って政権を任されてきたにもかかわらず、結果を残せなかったのが民進党(民主党)だったわけですから。

一つの党といっても各議員の主義主張がすべて同じはずもなく、政策の方向性が決まるまでは侃々諤々、色々な主張を戦わせたらよいのです。

ただ、これで行くぞと決めたなら、一枚岩となって責任者を支えていくことができなければ、まともな組織として存続していくことは困難です。

 

この状況に忸怩たる思いを抱いていたであろう前原誠司は、「俺は『言うだけ番長』じゃないぞ!」と今回の希望の党合流という決断をしたのでしょう。

   『前原誠司「言うだけ番長」と言われる理由は?

 

 

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前原誠司  希望の党での役割

前原誠司は、10月30日の民進党両院議員総会で、代表辞任の表明をした後、記者会見を行っています。

そこでは、

「内政は、all for all(みんな がみんなのために)、外交安全保障政策は現実路線」

「安倍一強を倒す、それが大きな目的」

と自身の考えを述べています。

個人的には、この二番目の言葉、「安倍一強を倒す、それが大きな目的」に大きな疑問を感じます。

 

国会議員が究極的に成すべきことは、国民の安全を守り、国民を富ませることです。 いわゆる安全保障と経済の問題です。

議会制民主主義においては、国民を代表してその役目を担っているのが、国会議員です。

果たして国民全体の総数として、「安倍一強を倒す」ことを願っている人がどれくらいいるでしょう。 野党の体たらくが結果的に「安倍一強」を許しているだけに過ぎません。

北朝鮮の核ミサイル問題や、中国の覇権主義による領土拡張問題が深刻化する現実に直面しているにも関わらず、国会で「戦争反対」だけ叫んで、テレビカメラに向かいプラカードを掲げる人達に、現実の政治を任せようと思わないのは当たり前です。

安倍政権以上にもっと、信頼される政治を目指す、それが本来の責任ある政治家ではないでしょうか。 そういった政党や政治家が増えていけば、自然と「安倍一強」は消滅していくでしょう。

「これから希望の党を、責任政党に自分が育てていく」というくらいの気概を、前原誠司が持てるかどうかが問われます。

あと数年後には「そんな党もあったね」などと言われないように。

 

今回の民進党解党騒ぎの件で、党内外の前原誠司に対する反発が強い状況では、前原自身が『一兵卒で』と言っている通り、しばらくは表立った行動は控えるのが賢明です。

ただ、枝野幸男率いる立憲民主党との距離感をどうとるのかという問題や、小池百合子の影響力をどれだけ和らげることができるかなど、表立たなくても前原誠司が関与せざるを得ない課題があるのも事実です。

   『立憲民主党は今後どうなる? 二大政党制の一翼となれるのか

 

周りの議員から必要とされた時に、どんな決断や行動に踏み切れるのか、前原誠司にとって最後の正念場となるかもしれません。

 

【関連記事】⇒『小池百合子都知事の任期はいつまで?

 

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