毛髪の再生医療、2020年の実用化を目指す 効果や治験予定を確認してみた

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世界で初めて、『毛包』を大量に培養することに成功したというニュースが、流れました。

【毎日新聞 2018.6.4】

脱毛症治療の再生医療に向け、理化学研究所と再生医療ベンチャーのオーガンテクノロジーズ(東京都港区)は4日、髪の毛を作る「毛包」という器官を人工的に大量に作る技術を確立し、来月から安全性を確かめる動物実験を始めると発表した。

日本国内には、およそ1800万人の薄毛男性がいると言われています。

毛髪再生医療のニュースは、薄毛で悩む男性にとって、かなりの朗報です。

この技術は世界初で、いわゆる『毛髪のタネ』(毛包)の大量培養に成功したことになります。

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毛髪のタネとは

毛髪のタネというのは、これです。

短くまとめて書くと、「培養した3種類の細胞をひとつに固めた毛の原基」となります。

毛髪のように見えるのは、ナイロンの糸で、毛髪が生えてくる方向を導く役割をしています。

この糸は、髪の毛が生えてくれば、押し出されて抜けていきます。

髪の毛のタネから生えてきた毛が抜ければ、またそこから生えてくることが、すでに実験で明らかになっています。

毛髪のタネの作り方

毛髪のタネを作るためにまず、患者の正常な毛髪の根元にある1個の毛包から、毛乳頭細胞と上皮性幹細胞と色素性幹細胞の3種類の細胞を採取します。

次に、この採取した3種類の細胞を、それぞれ100倍程度に培養します。

培養した3種類の細胞を一つづつ合わせて作られるのが、髪の毛のタネになります。 1個の毛包から、約100個の髪の毛のタネができます。

 

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動物実験の結果

ニュースでは、来月6月から「安全性を高める動物実験」を始めると伝えています。

既に、ヌードマウスを使った移植実験では、移植部位から毛が生えてくることに、成功しました。

以下の画像は、実験で使われたヌードマウスです。

6月からは臨床試験にむけて、まずは動物で、有効性や安全性・毒性の試験をおこなうことになります。

 

治験予定から実用化まで

更に、今後の毛髪再生医療のスケジュールとしては、今年2018年中には、動物による試験をおこない、審議を終了させる予定です。

2019年には、大学病院で臨床研究をおこない、いよいよ人間を使って治験を始めます。 これには、半年から1年程かかると予想しています。

そして2020年までには、厚生労働省の承認を目指します。

このスケジュールでいければ、最短で、2020年の春に実用化されることになります。

 

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共同研究

この毛髪の再生医療の共同研究をおこなっているのは、理化学研究所、オーガンテクノロジーズ、京セラの3社です。

チームリーダーは理化学研究所の辻孝氏で、「(実用化は)2020年を私達開発者の目標としている」と決意を語っています。

辻孝氏によると、現在は細胞1種類1500万円くらいの値段になるとのことです。

基本的に3種類の細胞が必要なので、その約3倍の金額になってしまいます。

この金額では、庶民にはとても手が届きませんが、実用化されて需要が増えれば、値段は下がるだろうとみられています。

 

現段階では、男性の壮年型脱毛症を対象に研究が行われていますが、女性や病気の子供の薄毛治療にも適用させていく予定です。

また同じ技術を使って、歯の再生にも応用されています。

歯の再生に関しては、既にマウスでの実験(歯)で成功しており、歯の再生も髪の毛同様、2020年の実用化を目指して取組んでいるところです。

2020年が待ち遠しく感じられます。

 

【関連記事】⇒『寝たきり老人と終末期医療について

 

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