社会問題(課題)

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受動喫煙の影響は? 子供や妊婦への影響には氣をつけたいですね

受動喫煙とは?

受動喫煙とは、喫煙している人のタバコの煙を同じ空間で吸って、間接的に喫煙させられていることをいいます。 喫煙している本人は、フィルターを通してタバコを吸っていますが、タバコの先からでる副流煙に対しては、喫煙していない人も吸わされてしまっています。

問題なのは、この副流煙に、有害物質が多く含まれていることです。

 

受動喫煙 歩きタバコ

通勤で駅までの道のり約15分。 さわやかな朝の出発を時たま邪魔する存在が、歩きタバコです。 しかも相手が、自分と同じペースで前を歩いていたりすると、もう最悪。

そういった時は、少し小走りで相手を抜き去り、再び同じペースで歩き始めます。

歩きタバコ

以前から比べたら格段に減ったとはいえ、たまに遭遇すると、その日がスタートでつまずいたような気分になります。 もちろん、歩きタバコの受動喫煙などその量は、たかが知れていることはわかっています。

 

肺がんと喫煙

タバコの害といって、まず思い浮かぶのは肺がんのリスクです。2014年の肺がんでの死亡者数は、73,396人でした。そのうち男性は52,505人で、がんの部位別死亡者数(男性)では、肺がんがトップとなっています。

【死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率(厚生労働省)】

 

肺がんと喫煙の因果関係を否定する人もいます。 理屈は、年々喫煙者の人数は減っているのに、肺がんでの死者数が増えているのは、そこに因果関係がないからというものです。

喫煙率&肺がん死亡表

解剖学者の養老孟司も週刊朝日の記事では、こんなことを言っています。

「ここ10年間、喫煙率はきれいに下がってるのに、肺がんの患者数はきれいに上がってる。そのグラフを二つ並べて、『肺がんの原因は喫煙だ』と言ってるんです(笑)。」

では、別の原因は何だと思っているのでしょうか?

この意見に対しての反論を簡単にまとめると、

1.肺がん死亡者数は増えているが、肺がん年齢調整死亡率は、1996年をピークに減少している

肺がん死亡率

人口が増え、高齢化が進む状況で、単純に死亡者の数だけで比較しては正確なことはわかりません。 より正確な年次比較や地域比較をするために算出されたものが、年齢調整死亡率です。

 

2.時間差(30年前後)がある

タバコを吸って、すぐ癌になるわけではありません。 長期の喫煙によって徐々に肺が侵され、癌になります。

喫煙率の推移

この表の喫煙率は、1965年以降からのものですが、男性の喫煙率のピークは1966年の83.7%です。 肺がん年齢調整死亡率のピークが1996年だったことを考えると、喫煙率ピークの1966年から30年という年数の意味するところは大きいですね。

詳細を知りたい方は、以下をどうぞ。

【禁煙センセイ.com】『喫煙率が下がっているのに肺がんが増えているのは、なぜ?』

 

副流煙の脅威

冒頭で述べたように、タバコの煙には喫煙者がタバコを吸う際に吸い込む主流煙と、タバコの先端の点火部分からでる副流煙があります。

受動喫煙で問題になるのは、この副流煙です。

喫煙によりタバコの有害な成分を吸い込むことになりますが、その成分は、ニコチン、カドミウム、一酸化炭素、アンモニアなどの有害物質と、ホルムアルデヒド、カドミウム、ヒ素などの発がん物質です。

非喫煙者の私からすると、何でこんな悪い成分を含んだタバコを好きこのんで吸っているんだろうと思ってしまいます。 ただ、非喫煙者だからといって安心はできません。 タバコには副流煙の問題があるからです。

 

一例です。

宮城県喫煙表1

宮城県喫煙表2

宮城県のHPからの参考資料です。『たばこ対策/受動喫煙』

 

厚生労働省の資料も貼り付けておきます。

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見てわかるように、タバコの有害物質の種類よっては、主流煙よりも副流煙の方が、何倍も何十倍も多いことがわかります。フィルターを通して吸うか吸わないかで、これだけ数値に違いがあるわけです。 こんな煙を無理に吸いたくはありません。

 

脅威をあおりすぎる問題

ここで気をつけたいことは、主流煙は、フィルターを通しているとはいえ、その煙をすべて身体の中に入れています。 でも副流煙の場合は、数値は高くてもそのすべてを吸い込んでいるわけではありません。

タバコから立ち上った副流煙は当然、空気中で拡散されてしまいますので、吸い込む数値もやはり低くなっていることでしょう。(密閉空間では、どのくらい吸う事になるのかはわかりません)

また、有害物質や発がん物質名の羅列を見ると、それだけで悪印象を持ってしまいますが、その含有量は微量であることも多々あります。わずかな期間や量の受動喫煙をしたからといって、あまり神経質になるのも考えものかと思います。

 

妊婦(胎児)や子供への影響

ただし、生活空間を共にする家族においては、話が違ってきます。

1980年代の末頃、『ホタル族』という言葉が流行ったことがあります。 現在は死語に近いですが。

この『ホタル族』というのは、マンションのべランダでタバコを吸う人のことで、夜間ベランダで吸うタバコの火種が外から見るとホタルのようだということで、この名称がつけられました。 禁煙・嫌煙ということが言われるようになってきた時代で、部屋の中での喫煙が敬遠されていきました。

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奥さんから「部屋が(タバコの煙で)臭くなるから外で吸って!」「赤ちゃんに良くないから、ベランダでして(怒)」と言われ、しぶしぶベランダへと出ていくパパ。 いつの時代も家庭での主導権は、女性が握っているようです。

 

そうやって時代がすすむ中で、喫煙の身体への影響や、副流煙に対する認識が高まっていき、日本での喫煙率も年を追うごとに減少してはいます。⇒『喫煙率、日本の推移を見てみて考えたこと

 

ただ、こういった家庭ばかりではありません。 妊婦や子供のことをまったく気にせず、同じ部屋で喫煙をする人も実際に存在します。 もし副流煙のことを知りながら、受動喫煙させることは、犯罪行為といっても言い過ぎではない気がします。

妊婦の喫煙や受動喫煙は、胎児への拷問です。 流産、死産、先天異常、新生児死亡のリスクが高まることが、明らかになっています。 出生後の影響としても、肺炎、喘息様気管支炎などの呼吸器症状などが増加します。

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更には、注意欠陥・多動性障害(ADHD)など子どもの発達と受動喫煙の関連性を指摘する研究報告もでています。 まだ確定されていない内容もあるでしょうが、これだけの有害物質を長期に吸わされて、身体に悪い影響が出ないはずがありません。

 

これから益々問われてくるのは、喫煙者のマナーではないでしょうか。 微量かどうかはさておき、子供や妊婦(胎児)には、極力受動喫煙をさせないのが優しさですね。

喫煙、副流煙の研究が益々盛んになるなかで、「喫煙は個人の趣味嗜好」という考え方はだんだん通用しなくなっていくでしょう。

 

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民泊とは? 民泊の問題点は? 今後規制緩和の方向へ

民泊の前に、民宿とは?

“ 民泊 ”という言葉を初めて知りました。民宿は当然知っています。

民泊と民宿とどう違うのでしょうか?

“ 民宿 ”という名前には馴染みがありますが、そのイメージは湧いてきても、法律的にどういう位置づけなのかというとよくわかりません。

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深夜徘徊して補導される年齢とその時間帯は? 小中高生の補導件数に心痛む

後を絶たない深夜徘徊

深夜徘徊して補導される子供達があとを絶ちません。親の目を盗んで外出する子、あるいは親はまったく無関心で、自分の居場所を求めて夜の街をさまよう子。

深夜とは何時から何時をいうのでしょうか? 補導される対象年齢は何歳なのでしょうか? そして、警察は何を根拠に補導しているのでしょうか?

 

深夜徘徊がきっかけで、痛ましい事件が先月大阪で起こりました。最初に、亡くなった中学生二人のご冥福をお祈りいたします。

もちろん、深夜徘徊していたことが、一番の原因ではありません。鬼畜の所業ともいうべき容疑者の犯行が、最も責められるべき事です。

深夜徘徊2

事件後の新聞に、「子どもの深夜徘徊止めない大人 昨年の補導は約43万人」という記事が出ていました。

今年、警察庁が発表した『少年非行情勢』によると、平成26年に深夜徘徊で補導された少年は、429,943人でした。

 

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補導のトップ1は深夜徘徊

以下は、警察庁生活安全局少年課が発表した資料からの抜粋です。

 

補導人員推移

 

全補導人員は、731,174人ですので、補導される少年の約6割は、深夜徘徊がその理由です。

年ごとの数字を見てもらえればわかりますが、自治体や警察の努力の結果でしょうか、年々補導人数は減ってはきています。ただ、現在でも年間約43万人が、深夜徘徊で補導されているということは、補導されなくても深夜徘徊している少年は、その何倍もいるということです。

警察庁の別の資料(「少年の補導及び保護の概況」)では、学年・年代別に人数が出ています。それによると、(深夜徘徊で補導された)小学生は1,199人、中学生は74,456人、高校生は210,605人です。

 

深夜徘徊の定義

ここでちょっと確認しておきたいのが、“ 深夜徘徊 ”を、警察ではどう定義付けしているのかという点と、“ 補導 ”はどういった法律や条例を根拠に行っているかという点です。

<茨城県警察のHP>

深夜とは、午後11時から翌日の午前4時までをいいます。特別な事情がなく、深夜に子どもたちだけで出歩いていると補導されることもあります。

神奈川県警察のHPにも「深夜(午後11時~午前4時まで)」とありますので、この時間帯に、子供達だけで出歩いている事を、“ 深夜徘徊 ”と定義付けていいと思います。

※青少年育成条例により、深夜を午後10時~午前5時と定めている都道府県もあります。(例:福島県)

 

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深夜徘徊 補導する根拠

“ 補導 ”する根拠については、上記の※印の所で触れたように、各都道府県で定められている青少年育成条例によります。 長野県を除く都道府県では、この条例で深夜帯を定義し、保護者の同意なく深夜の外出をしている青少年を補導しています。

例えば東京都(青少年の健全な育成に関する条例)では、

何人も、深夜に外出している青少年に対しては、その保護及び善導に努めなければならない。ただし、青少年が保護者から深夜外出の承諾を得ていることが明らかである場合は、この限りでない。

とあります。

ここでいう“ 青少年 ”とは、ほとんどの都道府県が18才未満をさします。 では、18歳19歳の少年は対象とならないから補導できないかというと、そうではありません。

少年警察活動規則 (警察法施行令 第十三条第一項の規定に基づき定めた規則)

第十四条

不良行為少年を発見したときは、当該不良行為についての注意、その後の非行を防止するための助言又は指導その他の補導を行い、必要に応じ、保護者に連絡するものとする。

 

「青少年育成条例」と「少年警察活動規則」を根拠として、警察は、深夜徘徊に対する補導を行っています。

年々減っているとはいえ、小中学生の深夜徘徊補導人数は、75,655人です。単純に1年365日で割ると、1日約210人になります。

繰り返しになりますが、これはあくまで補導された人数で、深夜徘徊している小中学生の数は、その数倍でしょう。

 

  ☆深夜徘徊の対策になるか?⇒『道徳が教科化へ

深夜徘徊

小中学生が深夜に外出していても問題にしないのは、90数%以上が親や保護者の責任であることは間違いないでしょう。深夜の街や仲間に心の安らぎを求めて彷徨う子供達、胸が痛みます。

 

【関連記事】⇒ 『深夜徘徊する子供の心理を感じ取ってあげたい。

少年犯罪の凶悪化? 少年法改正は必要なのか?

三世代同居のメリットとデメリットを考えてみると

 

TBSの報道が偏向的? 悪質だといわれる具体的内容は?

マスメディアへの批判は、いつの時代も、またどんな立場の人(例えば右翼、左翼)からもあるようです。 特にこの頃は、テレビ局に対して、『 偏向報道だ!』 という声をよく聞きます。

検索サイトで、『 偏向報道 』と入力すると、「虫眼鏡キーワード」に、“ TBS ”と出てきますが、それだけTBSに偏向報道が多いということなのでしょうか?

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心臓ペースメーカーとスマホ・携帯電話の安全距離は?

ペースメーカー(?)の女性

心臓ペースメーカーへのスマホや携帯電話が与える影響について、考えさせられることがありました。

先日、電車内で座っていると、いかにも身体の悪そうな女性が乗車してきて、私の目の前に立ったので席を譲ろうとすると、「すぐ降りますから、大丈夫です。ありがとうございます。」という丁寧な返答をされました。 続きを読む

少年犯罪の凶悪化? 少年法改正(厳罰化)は必要なのか?

少年法改正の議論

川崎の18歳の少年による今回の殺害事件(凶悪犯罪)をめぐって、少年法改正の議論がでてきています。

まずこの問題を取り上げる前に、犠牲になった上村遼太君のご冥福をお祈りいたします。

少年法

少年法は、昭和23年(1948年)にGHQ(連合国軍総司令部)の指導下で、制定されました。 長らく改正は行われませんでしたが、2000年と2007年の改正では、処分における対象年齢の見直しがされました。

 

私も少年法の見直しは必要であると思います。 ただ、ちょっと気になるのが、少年犯罪の議論をするときに必ず出てくる、

「近頃、少年の犯罪が増えているので…」

「近年、少年犯罪が凶悪化しているから…」 という発言です。

 

本当にそうなのでしょうか?

疑問

たしかに少年犯罪に限らず、テレビのニュースを見れば、殺人事件・ストーカー事件・振込め詐欺・暴力事件が、嫌というほど毎日報道されています。

これだけ見ていると、まるで犯罪大国です。 でも、人口比率でみれば、日本は犯罪が少ない方であることは、多くの人が理解しているところです。

メディアをとおして具体的な事件を知ることで、自分や家族に置き換えてみて、対処方法を考えたり、未然に防ぐという意識を持つ意味では参考になるでしょう。

 

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少年犯罪の増減

少年犯罪の増減については、以下を見て下さい。

少年非行の動向

平成26年度版 犯罪白書 法教育用リーフレット

こちらは法務省が作成している公的資料です。

見れば誰にでもわかるように、少年の犯罪件数も人口比率でも、減少にあります。 ですので、「近頃、少年の犯罪が増えているので…」は、明らかに間違いとなります。

論破

少年犯罪の凶悪化?

では、“凶悪化”についてはどうでしょう?

これは、凶悪の定義や人の受取り方によるところが大きいので、単純な比較はできないかと思いますが、以下、管賀江留郎さんがまとめてくれているサイトです。

 

少年犯罪データベース

昭和の時代、ざっと見ただけでも少年犯罪の山、山、山…。

やはり、「近年、少年犯罪が凶悪化しているから…」も、ちょっと違うんじゃないかという感じです。

論破

だからといって、今回の川崎の事件が凶悪犯罪であることは、否定できません。

要するに、比べるものが間違っているのです。 個別の事件は別として、過去と比べれば数も質も決して悪くなってはいないのです。

データを無視した発言によって、その本質的な主張までも胡散臭くなってしまうことが、もったいないですね。

 

少年犯罪を減らすために

では減少しているから、このままでいいのか?

そんなわけはありません。

 

犯罪はなくならなくても、限りなく“0”に近づけていく努力は必要です。 そのための少年法の改正は、犯罪の抑止となる一つの方法でしょう。

 

もう一度、『少年犯罪の動向』を見てみましょう。

少年非行の動向

赤い線の成人人口比と比べれば、少年による犯罪人口比は明らかに多くなっています。

まだまだ、少年人口比を減らしていくことは可能です。

 

今回の事件を通して、加害者の親、教育委員会・学校、警察、被害者の親、友人、それぞれの立場で何ができたのか、自分の身に置き換えて考えることの必要性を強く感じます。

 

特別永住者とは? 一般永住者との違いがある特権なのか?

特別永住者制度見直しの議論が出ています。

【J-CASTニュース 2014.10.22】

在日韓国・朝鮮人らの特別永住者制度について、維新の党共同代表で大阪市長の橋下徹氏が、見直して一般永住者制度への一本化を目指す考えを示した。特別扱いしなくなれば、ヘイトスピーチも差別もなくなるのではないかというのだ。

そもそも“特別永住者”とはどういった人達なのでしょうか?

 

まず基本は、外国人です。

gaikokujin

ただ、“特別”とついているように、やはり特別な外国人なのです。

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晩婚化と高齢出産の現状

進む晩婚化と高齢出産

晩婚化が進み、それにともなって年々高齢で出産する女性が増えています。日本の女性の第一子の平均出産年齢は30歳を超え、今や多くの女性が30歳以上で出産をするようになってきました。

一昔前は、30歳以上で初産と聞くと、「(赤ちゃんへの影響)大丈夫かな?」と思ったものです。

高齢出産3

現在、日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を高齢初産と定義づけています。

1993年(平成5年)までは30歳以上が高齢初産とされていました。

厚生労働省の統計では、平成元年は27.0歳だった第一子平均出産年齢が、平成23年には初めて30歳(30.1歳)をこえ、昨年の平成25年は、30.4歳にまでなっています。

 

益々上がる初婚年齢

初産の年齢が上がっているという事は、平均初婚年齢も上がっているわけです。

結婚

妻の平均初婚年齢が、平成元年は25.8歳だったものが、平成17年には28歳(28.0)をこえ、平成25年では、29.3歳までになっています。

このままいけば10年後くらいには30歳をこえかねません。ちなみに、男性の平均初婚年齢は、30.9歳です。

 

都道府県の中では唯一、女性の初婚年齢の平均が30歳をこえている所があります。どの都道府県でしょうか?

そう、東京都です。平成25年は30.4歳。

平成25年人口動態統計月報年計の概況(厚生労働省)より

 

高齢出産のリスクとして、難しい理論は置いておいて、結果として、ダウン症児出産や妊娠中毒症、流産などの確率が高くなっています。

生き方の選択が増え、女性の社会進出(あまり好きな言葉ではありませんが)が推奨され、個人の権利の主張が昔よりも強まっている現状を考えると、今しばらく、初婚や初産年齢も高くなっていくのでしょう。

 

【関連記事】⇒『医学的な女性の妊娠・出産適齢期