
進む晩婚化と高齢出産
晩婚化が進み、それにともなって年々高齢で出産する女性が増えています。日本の女性の第一子の平均出産年齢は30歳を超え、今や多くの女性が30歳以上で出産をするようになってきました。
一昔前は、30歳以上で初産と聞くと、「(赤ちゃんへの影響)大丈夫かな?」と思ったものです。
現在、日本産婦人科学会では、35歳以上の初産婦を高齢初産と定義づけています。
1993年(平成5年)までは30歳以上が高齢初産とされていました。
厚生労働省の統計では、平成元年は27.0歳だった第一子平均出産年齢が、平成23年には初めて30歳(30.1歳)をこえ、昨年の平成25年は、30.4歳にまでなっています。
益々上がる初婚年齢
初産の年齢が上がっているという事は、平均初婚年齢も上がっているわけです。
妻の平均初婚年齢が、平成元年は25.8歳だったものが、平成17年には28歳(28.0)をこえ、平成25年では、29.3歳までになっています。
このままいけば10年後くらいには30歳をこえかねません。ちなみに、男性の平均初婚年齢は、30.9歳です。
都道府県の中では唯一、女性の初婚年齢の平均が30歳をこえている所があります。どの都道府県でしょうか?
そう、東京都です。平成25年は30.4歳。
※平成25年人口動態統計月報年計の概況(厚生労働省)より
高齢出産のリスクとして、難しい理論は置いておいて、結果として、ダウン症児出産や妊娠中毒症、流産などの確率が高くなっています。
生き方の選択が増え、女性の社会進出(あまり好きな言葉ではありませんが)が推奨され、個人の権利の主張が昔よりも強まっている現状を考えると、今しばらく、初婚や初産年齢も高くなっていくのでしょう。
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