
ベルマーク運動とは?
子供の頃、ベルマークを集めて学校に持って行った記憶があります。
それからウン十年、今は私の子供が同様に、ベルマークの収集を行っています。
長い歴史(1960年~)のある取組みのようですが、ベルマーク運動の詳細については、あまり知りません。
学校の備品を買うためにおこなっているという事だけは、何となく聞いた事があります。
<ベルマーク運動とは>
★ベルマーク預金(点数)で、学校の設備や教材をそろえると共に、国内外のハンディを背負いながら学んでいる子供達に支援をするもの。
○原則参加できるのは、学校・幼稚園などのPTAと大学や公民館等。
○ベルマーク1点が1円に換算され、ベルマーク預金になる。
○ベルマーク預金で、“ 協力会社 ”から設備や教材を購入できる。
○購入金額の10%が自動的に、ベルマーク財団に寄付される。
○ベルマーク財団は、特別支援学校・へき地学校の支援、開発途上国援助を行っている。 <ベルマーク教育助成財団HPより>
ベルマーク付商品
“ベルマーク” というのは、このマークです。
お菓子のパッケージの裏(キャラメル、チョコボールなど)や、調味料の外袋(マヨネーズなど)に印刷されている物など、よく見かけると思います。
このベルマークは、もちろんすべての商品についているわけではありません。 ベルマーク運動に協賛をした会社の商品に印刷されています。
その協賛会社の数は現在、約60企業。 結構有名な会社が多いです。
主なところで、「味の素」、「日清食品」、「森永製菓」、「アサヒ飲料」などなど。
商品のパッケージ等に印刷された点数は様々ですが、おおよそその商品の金額の1%くらいが点数です。
例えば、チョコボール(約60円)ですとベルマークの点数は、0.5点です。 キューピーのドレッシングですと、2点・3点の商品が多いです。
この協賛会社と先ほど “ベルマーク運動とは?” に出てきた協力会社は別で、備品や教材を購入できる協力会社は、「内田洋行」や「セノー」などです。
学校で使用するものは、このベルマークでほとんど購入できるといってもいいでしょう。
運動会や式典でお馴染みのテントや体育教材(一輪車、ボール、竹馬など)、防災用品や折り畳みイスなどです。
PTA活動 ベルマーク
最近のニュースで、「PTA活動の中で、不要な物は何?」というPTA役員経験者への問いに、「ベルマーク」と答える人が多いというのがありました。
なぜでしょう?
それはこの言葉が端的にあらわしています。
「倍のお金を寄付するから勘弁して」
とにかく作業量の割に、見返りが少ないということが大きいようです。
作業としては、まずベルマークを集めることから始まりますが、これは各個人が学校に持ってくるので問題はありません。
問題はここからです。
集まったベルマークをそのままベルマーク財団に送るのではなく、これを適した大きさに切り、協賛会社(約60社)ごとに分け、更に点数ごとに仕分けします。
全社合計で約2000種以上あります。
これらを台紙に貼り付け集計し、会社ごとの専用袋に入れて、この状態ではじめてベルマーク財団に送ることができるわけです。
ベルマークって、小さいですし、パッケージの材質も違います。
私も実際に作業をしたわけではないですが、内容を聞くと確かに細かい作業です。
これをPTAでやろうとするから問題なのかもしれません。
子供達にこのベルマーク運動の意義と価値をしっかりと教えて、学校の活動の一環として取り組むことはNGなのでしょうか?
義務教育の関係上、法的な問題があるかもしれません。
年間集票全国ベスト100の学校を見てみると、2014年の第一位は、静岡県浜松市の中野学園オイスカ高等学校で、集票点数は989,986点でした。
このオイスカ高等学校は毎年、100万点を越えていて、学校のHPの『学校生活』に『ベルマーク活動』という項目があるくらい力を入れています。
2位~100位は、50万点~20万点で、ほとんどが小学校です。
年間20万点ですと、1ヵ月換算で約1万7千点です。
全校児童170人(6学年1クラス約30人の学校)が100円寄付すると、同金額になります。
たしかに、PTA役員ママの吐露もわからなくもありません。
もうちょっと、知恵を絞って取り組むことは可能かもしれません。
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